特集 食道癌診療の進歩―現状と課題
1 .「食道癌取扱い規約」第11 版にみる食道癌診療の現状
松原 久裕
1
1千葉大学大学院医学研究院先端応用外科
キーワード:
鎖骨上リンパ節
,
胸部大動脈周囲リンパ節
,
癌遺残度
,
上皮内腫瘍
,
神経内分泌腫瘍
Keyword:
鎖骨上リンパ節
,
胸部大動脈周囲リンパ節
,
癌遺残度
,
上皮内腫瘍
,
神経内分泌腫瘍
pp.1193-1198
発行日 2017年7月20日
Published Date 2017/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000074
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8年ぶりに改訂された「食道癌取扱い規約」に関し,今回の改訂のポイントとともに食道癌診療の現状を第11版取扱い規約を通して概説した.今回の改訂では,臨床所見,手術所見,病理所見に加え,内視鏡治療所見(e)を加えた.また食道胃接合部の定義に関し,これまで7頁の別刷りとして添付されていたが,本文中に記載された.壁深達度については,T4に関してUICCのTNM分類第7版と同様にT4aとT4bに分け,整合性をはかった.N分類に関しては整合性をはかれず,胸部中部食道癌(Mt)においてNo.104が2群に変更された.頸部リンパ節郭清の重要性が今回の改訂により,より明確化され,頸部郭清を行わないとD2郭清にならないことになった.
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