Japanese
English
特集 乳癌の手術:最適化への論点
B.リンパ節郭清のpros and cons
14.胸骨傍・鎖骨上リンパ節郭清に残る役割
Therapeutic strategies for the patients with internal mammary lymph node and supraclavicular lymph node metastases
浅越 辰男
1
,
中津 美優
1
,
花谷 勇治
1
,
長岡 信彦
1
,
葉梨 圭美
1
,
小平 進
1
Tatsuo ASAGOE
1
1帝京大学医学部第1外科
キーワード:
乳癌
,
胸骨傍リンパ節
,
鎖骨上リンパ節
Keyword:
乳癌
,
胸骨傍リンパ節
,
鎖骨上リンパ節
pp.83-86
発行日 1999年1月20日
Published Date 1999/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903500
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
胸骨傍リンパ節(PS)および鎖骨上リンパ節(SC)郭清の意義を検討した.PS転移陽性乳癌の治療方針は臨床判断分析法によった.その結果,1)PS転移陽性および再発例とも内側中央,腫瘍径3cm以上,n+例が多かった.2)n0乳癌PS再発5例はいずれも内側中央,3cm以上群であった.3)PS郭清104例,PS転移・再発36例を対象とし健存率を効用値とした臨床判断分析では,照射群の期待値のほうが非照射群より高かった.以上よりPS転移陽性乳癌に対する治療方針としてはPS郭清により確定診断後,早期に照射し局所制御することは有用で,内側中央,3cm以上例で特にこの意義が高まると考えられた.またSC郭清の意義はなく,肺転移を続発することが多く予後は不良であった.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.