合併症ゼロを目指した最新の低侵襲内視鏡外科手術
Ⅰ 食道 1 胸腔鏡下縦隔リンパ節郭清
川久保 博文
1
,
真柳 修平
1
,
須田 康一
1
,
北川 雄光
1
1慶應義塾大学医学部一般・消化器外科
キーワード:
食道癌
,
胸腔鏡下食道切除術
,
縦隔リンパ節郭清
Keyword:
食道癌
,
胸腔鏡下食道切除術
,
縦隔リンパ節郭清
pp.345-353
発行日 2018年3月31日
Published Date 2018/3/31
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000000622
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わが国では1980 年代に3 領域リンパ節郭清を伴う食道切除が開始された。最近では手術手技および周術期管理が確立されたものとなり,欧米を凌駕する手術成績をあげ1),現在では胸部食道癌に対しては拡大リンパ節郭清を伴う食道切除術が標準手術となっている。しかし,食道切除術は消化器癌のなかで最も高度な侵襲を伴う手術であり,術中および術後の合併症は他の消化器癌の手術と比較しても頻度が多く,重症度も高く,時には致命的な合併症となることもある。
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