特集 内視鏡外科手術に必要な局所解剖─結腸・直腸
腹腔鏡下骨盤内臓全摘術(TPE)に必要な局所解剖
池田 正孝
1
,
木村 慶
1
,
片岡 幸三
1
,
別府 直仁
1
,
内野 基
2
,
池内 浩基
2
1兵庫医科大学消化器外科学講座下部消化管外科
2兵庫医科大学炎症性腸疾患外科
キーワード:
骨盤内臓全摘術
,
骨盤内血管解剖
,
腹腔鏡手術
Keyword:
骨盤内臓全摘術
,
骨盤内血管解剖
,
腹腔鏡手術
pp.1869-1878
発行日 2020年12月15日
Published Date 2020/12/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001978
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骨盤内臓全摘術(total pelvic exenteration;TPE)は周囲臓器浸潤進行直腸癌や直腸癌骨盤内再発症例に対して行われる術式で,腫瘍の完全切除(R0切除)を行うために直腸周辺臓器を合併切除する術式である。とくに男性では直腸・肛門・膀胱・精嚢・前立腺を,女性では直腸・肛門・子宮・両側付属器・膀胱・腟の一部を腫瘍とともに一塊にして切除する術式を指す。女性の場合は子宮・腟があり膀胱まで合併切除する症例は少なく,膀胱温存する場合は後方骨盤内臓全摘術という。本稿では,腹腔鏡下に骨盤内臓全摘術を行う場合に必要な局所解剖について概説する。
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