手術手技
サンドイッチアプローチ法を併用した膨潤TAPP手技
岡本 辰哉
1
,
吉田 泰
1
,
乘富 智明
1
1福岡徳洲会病院外科
キーワード:
TAPP
,
膨潤
,
サンドイッチ
Keyword:
TAPP
,
膨潤
,
サンドイッチ
pp.1621-1626
発行日 2020年10月15日
Published Date 2020/10/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001903
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腹腔鏡下鼠径部ヘルニア修復術(transabdominal preperitoneal repair;TAPP)は,腹腔内より鼠径部ヘルニアを修復する術式である1)。腹腔鏡手術の普及とともに,TAPPを鼠径部ヘルニアに対する標準術式として選択する施設は増加している。しかしながら,その再発率は1.9%と報告されており,前方アプローチ法と比していまだ高いことが問題点として挙げられる2)。われわれは再発ゼロを目指し膜構造,層構造をより意識した手術を行うべく膨潤手技を併用したTAPP3)(以下,膨潤TAPP)にサンドイッチアプローチ法4)を組み合わせた手術を行っている。本稿では,その手技について解説する。
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