手術症例報告
Laparoscopic intersphincteric abdominoperineal resectionを施行した直腸癌の1例
内野 大倫
1
,
小松 俊一郎
1
,
松村 卓樹
1
,
齊藤 卓也
1
,
深見 保之
1
,
佐野 力
1
1愛知医科大学消化器外科
キーワード:
下部直腸癌
,
括約筋間腹会陰式直腸切断術
,
腹腔鏡下
Keyword:
下部直腸癌
,
括約筋間腹会陰式直腸切断術
,
腹腔鏡下
pp.1627-1630
発行日 2020年10月15日
Published Date 2020/10/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001904
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括約筋間腹会陰式直腸切断術(intersphincteric abdominoperineal resection:iAPR)は,括約筋や骨盤底への浸潤のない下部直腸癌のうち,肛門部や低位の吻合が適さない症例に対する治療選択肢となり得る。会陰部の創は肛門内にとどまり,外括約筋と骨盤底筋が温存されるため,従来の腹会陰式直腸切断術(abdominoperineal resection;APR)術後の骨盤死腔炎や会陰創に関連する合併症(疼痛や創離開)のリスクが低減すると考えられる。さらに,iAPRはHartmann手術と比較して肛門側マージンを確保しやすいという利点もある。
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