Japanese
English
特集 特殊な鼠径部ヘルニアに対する治療戦略
de novo型Ⅰ型ヘルニアに対するTAPP法
TAPP procedure for de novo type Ⅰ inguinal hernia
星野 明弘
1,3
,
大橋 直樹
3
,
篠原 元
1
,
井垣 尊弘
1
,
山口 和哉
1
,
松井 俊大
1
,
岡田 卓也
1
,
松山 貴俊
1
,
徳永 正則
1
,
東海林 裕
1
,
川田 研郎
1
,
中島 康晃
1
,
田邉 稔
2
,
絹笠 祐介
1
Akihiro HOSHINO
1,3
1東京医科歯科大学消化管外科学
2東京医科歯科大学肝胆膵外科学
3東京外科クリニック
キーワード:
de novo型
,
TAPP
,
鼠径ヘルニア
,
精索脂肪腫
Keyword:
de novo型
,
TAPP
,
鼠径ヘルニア
,
精索脂肪腫
pp.1298-1304
発行日 2019年11月20日
Published Date 2019/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212749
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【ポイント】
◆de novo型Ⅰ型ヘルニアはTAPP法の修復において3割程度の症例に認められ,そのうちの約9割に脂肪組織の鼠径管内への滑脱が関与している.この脂肪組織の認識や扱いがTAPP法における修復に重要であり,再発防止につながる.
◆TAPP法におけるde novo型Ⅰ型ヘルニアの簡便な診断法は,ヘルニア囊の腹腔側への翻転が容易に可能かどうかである.
◆滑脱した脂肪組織は精索とは容易に剝離可能である.脂肪の多い症例では精索損傷の予防のため,脂肪組織の剝離の際に容易に剝離できない精索周囲の脂肪組織との混同に留意する.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2022年11月末まで)。
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