Japanese
English
臨床研究
TAPP568例におけるSeprafilm®の有用性の検討
The efficacy of Seprafilm® on the peritoneal closure site in 568 TAPP operations
加藤 恭郎
1
,
牛丸 裕貴
1
,
鈴木 大聡
1
,
垣本 佳士
1
,
遠藤 幸丈
1
,
村上 修
1
Yasuro KATO
1
1八尾徳洲会総合病院外科
キーワード:
Seprafilm®
,
TAPP
,
癒着
,
腹腔鏡
,
癒着性腸閉塞
Keyword:
Seprafilm®
,
TAPP
,
癒着
,
腹腔鏡
,
癒着性腸閉塞
pp.1244-1247
発行日 2014年10月20日
Published Date 2014/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407105221
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要旨
2010年4月~2014年6月に568例の腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術(TAPP)を行った.原則として全例で腹膜縫合部へSeprafilm®の貼付を試みてきた.十分に貼付できた症例は493例,86.8%であった.Seprafilm使用の有無にかかわらず術後の癒着性腸閉塞発症例はなかった.吸収糸による腹膜縫合部を腹腔鏡で再観察できた症例が21例あった.癒着を認めたのはSeprafilm非使用例で100%(5/5),使用例で37.5%(6/16)と有意差を認めた(p=0.015).TAPPの腹膜縫合部にSeprafilmを使用することで癒着の頻度が有意に減少することが確認できた.
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