手術手技
直腸腟瘻に対する腹腔鏡操作併用薄筋弁充填による根治術
諏訪 宏和
1
,
渡邉 純
2
,
柿添 学
1
,
茂垣 雅俊
1
,
舛井 秀宣
1
,
長堀 薫
1
1横須賀共済病院外科
2横浜市立大学附属市民総合医療センター消化器病センター外科
キーワード:
直腸腟瘻
,
薄筋弁充填
,
内視鏡外科手術
Keyword:
直腸腟瘻
,
薄筋弁充填
,
内視鏡外科手術
pp.1601-1606
発行日 2020年10月15日
Published Date 2020/10/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001900
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直腸腟瘻は,直腸と腟の間に瘻孔を形成し,腟から不随意にガス・便の漏れを生じる疾患である。致死的となることはまずないが,患者の生活の質(quality of life;QOL)を著しく低下させる。その原因として,骨盤部手術後の合併症,分娩時裂傷,悪性腫瘍に対する放射線治療後の合併症,Crohn病や潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患,外傷,などが挙げられる。直腸腟瘻は難治性で,保存的治療で治癒が得られる症例は少なく,何らかの手術による加療が必要となることが多い。手術手技としては,経会陰的手術(瘻孔切除術,縫合閉鎖術,皮弁充填術など)と経腹的手術(直腸切除・再吻合術など)に分けられる。
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