特集 内視鏡外科手術に必要な局所解剖─肝胆膵脾
腹腔鏡下胆道拡張症手術に必要な局所解剖
漆原 直人
1
,
三宅 啓
1
,
野村 明芳
1
,
福本 弘二
1
,
仲谷 健吾
1
,
関岡 明憲
1
1静岡県立こども病院小児外科
キーワード:
先天性胆道拡張症
,
膵・胆管合流異常
,
腹腔鏡
Keyword:
先天性胆道拡張症
,
膵・胆管合流異常
,
腹腔鏡
pp.755-761
発行日 2020年4月15日
Published Date 2020/4/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001685
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先天性胆道拡張症の標準手術は,肝外胆管切除とRoux-en-Y肝管空腸吻合である。本症は,若年女性に多いことから傷の小さな腹腔鏡手術の良い適応である1-3)。しかし,開腹手術と違い,腹腔鏡手術は限られた視野や動作制限により難度が高くなる。また,胆管拡張形式や膵・胆管合流形式により胆管剥離と肝管空腸吻合の難度も異なってくる。さらに胆管や血管系の破格もしばしば経験することから,本症に対する腹腔鏡手術では開腹手術とは違うpitfallもあるものと思われる。
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