Japanese
English
特集 内視鏡手術からみえる新しい解剖学
III. 肝胆膵
13.後腹膜先行アプローチによる腹腔鏡下先天性胆道拡張症手術に必要な解剖理解
Retlap for congenital biliary dilatation
木口 剛造
1
,
加藤 悠太郎
2
,
杉岡 篤
2
G. Kiguchi
1
,
Y. Kato
2
,
A. Sugioka
2
1枚方公済病院総合消化器外科
2藤田医科大学
キーワード:
先天性胆道拡張症
,
後腹膜アプローチ
,
腹腔鏡下手術
Keyword:
先天性胆道拡張症
,
後腹膜アプローチ
,
腹腔鏡下手術
pp.582-587
発行日 2022年5月1日
Published Date 2022/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka84_582
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
腹腔鏡下先天性胆道拡張症手術は,術後の遺残膵内胆管の発癌リスクを考慮すると,膵内胆管の完全切除が望ましい.しかし膵実質内の背側寄りを走行する膵内胆管の完全切除は,腹側からのアプローチでの腹腔鏡下手術では困難である.後腹膜先行アプローチ(Retlap)を導入することにより良好な視野での膵内胆管切除が可能となった.本稿では,Retlapによる背側からの膵内胆管周囲の拡大視によって得られた新しい解剖学的知見を述べた.
© Nankodo Co., Ltd., 2022