特集 Hirschsprung病手術の現在
腹腔鏡補助下Duhamel変法の長期成績
野村 明芳
1
,
漆原 直人
,
山田 進
,
金井 理紗
,
関岡 明憲
,
仲谷 健吾
,
三宅 啓
,
福本 弘二
1静岡県立こども病院 小児外科
キーワード:
Hirschsprung病
,
質問紙法
,
下剤
,
消化器外科
,
生活の質
,
腸炎
,
腹腔鏡法
,
便失禁
,
便秘
,
後向き研究
,
治療成績
,
吻合部狭窄
Keyword:
Cathartics
,
Hirschsprung Disease
,
Fecal Incontinence
,
Retrospective Studies
,
Constipation
,
Treatment Outcome
,
Laparoscopy
,
Enterocolitis
,
Digestive System Surgical Procedures
,
Quality of Life
pp.380-383
発行日 2020年4月25日
Published Date 2020/4/25
DOI https://doi.org/10.24479/J00645.2020274124
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
Hirschsprung病(H病)に対する腹腔鏡補助下Duhamel変法(LD)の長期成績について検討した。2001~2015年の間にLDを施行した結腸までのH病患者のうち、術後4年以上経過した29例(男児24例、女児5例)を対象とした。排便回数は1日当たり4歳時1回、6歳時1回、10歳時1回、12歳時1.7回で、便意を認めたのは4歳時17例(58%)、6歳時22例(91%)、10歳時13例(100%)、12歳時10例(100%)であった。便汚染は4歳時16例(55%)、6歳時6例(25%)、10歳時2例(15%)、12歳時0例(0%)、便失禁は4歳時4例(14%)で、6歳以降ではまったくみられなかった。QOLに関しては、日常での活動度において「支障がない」は27例、「少しある」は2例で、「中程度ある」以下を答えた症例は認めなかった。本術式は幼少期の便秘のコントロールを要するが、排便習慣がつく6歳以降では排便機能、QOLは良好であった。
Copyright© 2020 tokyo-igakusha.co.jp. All rights reserved.