増刊号 術前画像の読み解きガイド—的確な術式選択と解剖把握のために
Ⅴ 胆道
先天性胆道拡張症に対する胆管切除+胆道再建
森根 裕二
1
,
島田 光生
1
Yuji MORINE
1
1徳島大学病院消化器・移植外科
キーワード:
先天性胆道拡張症
,
膵・胆管合流異常
,
術中胆道造影
Keyword:
先天性胆道拡張症
,
膵・胆管合流異常
,
術中胆道造影
pp.274-281
発行日 2022年10月22日
Published Date 2022/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213920
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先天性胆道拡張症は,戸谷分類で5型に分類され,戸谷Ⅰ型(Ⅰbは除く)とⅣ-A型では,膵・胆管合流異常を合併する1).膵液の胆道内への逆流(膵液胆道逆流現象)の防止および胆道癌発生予防の目的のため,(肝外)胆管切除+胆道再建術が標準術式として確立されているが,拡張胆管の切除が不十分であったり,肝門部胆管形成が不適切であれば,難治性胆管炎や肝内結石,遺残胆管癌などの術後合併症が危惧される2).
本稿では,先天性胆道拡張症における(肝外)胆管切除+胆道再建の術中・術後合併症を回避するための基本手技とともに,理解すべき術前・術中画像による解剖把握のポイントについて概説する.
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