特集 消化器外科手術の論点2020 誌上ディベートと手術手技
肝胆膵外科 16 ss胆嚢癌に対する肝切除領域 肝中央下区域(S4a+S5)切除の立場から
細川 勇
1
,
清水 宏明
1
,
幸田 圭史
1
,
大塚 将之
2
1帝京大学ちば総合医療センター外科
2千葉大学大学院医学研究院臓器制御外科学
キーワード:
ss胆嚢癌
,
肝中央下区域(S4a+S5)切除
,
胆嚢床切除
Keyword:
ss胆嚢癌
,
肝中央下区域(S4a+S5)切除
,
胆嚢床切除
pp.626-632
発行日 2020年3月31日
Published Date 2020/3/31
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001649
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胆嚢癌の多くは無症状であり,診断された時点で主要脈管や他臓器に浸潤を認めたり,さらには肝転移やリンパ節転移を認めたりする進行例が多く,治療が困難であることが多いため,予後不良の疾患とされる。現時点ではsurgical marginを確保した外科切除(R0切除)のみが長期生存が望める治療であるとされ,胆嚢癌に対する外科切除術式としては,その多様な進展様式に応じた安全で根治性の高い術式を選択する必要がある1-3)。
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