肝門部胆管癌の治療戦略2013
肝門部胆管癌に対する定型術式 左肝切除と肝左3区域切除
細川 勇
1
,
清水 宏明
,
吉留 博之
,
大塚 将之
,
加藤 厚
,
吉富 秀幸
,
古川 勝規
,
高屋敷 吏
,
久保木 知
,
岡村 大樹
,
鈴木 大亮
,
中島 正之
,
宮崎 勝
1千葉大学 臓器制御外科学
キーワード:
開腹術
,
肝切除
,
肝動脈
,
胆管腫瘍
,
リンパ節郭清
,
Klatskin腫瘍
,
胆管切除術
,
胆道再建術
Keyword:
Bile Duct Neoplasms
,
Hepatectomy
,
Hepatic Artery
,
Laparotomy
,
Lymph Node Excision
,
Klatskin Tumor
pp.491-497
発行日 2013年5月1日
Published Date 2013/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2013255224
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左側優位の肝門部胆管癌に対する定型術式は,肝外胆管切除を伴う左側肝切除(左肝切除,肝左3区域切除)・尾状葉切除である.近年,high volume centerでは,肝右葉の胆管・門脈の解剖学的要因から,右後区域胆管のsurgical marginがより長く得られる肝左3区域切除の頻度が増えつつある.各々の症例において,右側胆管への浸潤範囲と右門脈との位置関係をmultidetector-row CT(MDCT)で詳細に診断したうえで,さらに右後区域胆管や右後区域肝動脈の走行,右下肝静脈の有無などの外科解剖を検討し,安全で治癒切除が得られる合理的な術式を選択することが重要である.
©Nankodo Co., Ltd., 2013