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特集 胆囊癌NOW
ss胆囊癌の治療をどうする―主として肝S4a,S5切除の立場から
S4a,S5 subsegmentectomy of the liver for gallbladder cancer
木下 壽文
1
,
原 雅雄
1
,
大堂 雅晴
1
,
平城 守
1
,
今山 裕康
1
,
奥田 康司
1
,
青柳 成明
1
,
白水 和雄
1
Kinoshita Hisafumi
1
1久留米大学医学部外科
キーワード:
胆囊癌
,
ss胆囊癌
,
漿膜下浸潤増殖様式
,
S4a
,
S5切除
Keyword:
胆囊癌
,
ss胆囊癌
,
漿膜下浸潤増殖様式
,
S4a
,
S5切除
pp.175-180
発行日 2003年2月20日
Published Date 2003/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101328
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要旨:胆囊癌の術式の選択においては癌腫の壁深達度がきわめて重要である.ss胆囊癌(以下,ss癌)は早期癌と進行癌の中間の進行度と位置づけられ,治療法により成績向上が期待されている.ss癌以上では多彩な進展様式を示すためリンパ節転移,肝浸潤,肝十二指腸間膜浸潤の程度により術式を選択すべきである.胆囊癌における肝への進展様式は直接浸潤,リンパ行性転移,胆囊静脈を介する血行性転移などが関与している.ss癌の治療成績向上のためにはリンパ節郭清と肝切除範囲が問題である.当科では以前はss癌に対して肝床切除術(いわゆる胆囊床切除術)を基本としてきたが,治療成績の向上にはつながらず,またss癌の漿膜下浸潤増殖様式の検討や術後の肝床部再発の反省からss癌の肝切除範囲は十分なsurgical marginとしてS4a,S5切除が妥当であると考える.
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