特集 消化器外科手術の論点2020 誌上ディベートと手術手技
食道外科 3 縫合不全を最小とする胃管再建法
菊池 寛利
1
,
今井 健晴
2
1浜松医科大学外科学第二講座
2岐阜大学腫瘍外科
pp.411-411
発行日 2020年3月31日
Published Date 2020/3/31
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001609
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胃管には全胃管,亜全胃管,半切胃管,大彎側細径胃管などがあるが,それぞれ利点と欠点があり,優劣に関する結論は得られていない。胃壁内に豊富に存在する血管網を温存できる点が,全胃管や亜全胃管を推奨する際の主な理由であるが,臨床試験の結果からは,亜全胃管と細径胃管で吻合部となる部位の胃管血流に差はなく,結果的に縫合不全の発生にも差がないと考えられる。
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