特集 ICG蛍光法を用いた肝胆道外科手術
Ⅱ.各論 9)ICG蛍光法を用いた肝切除後胆汁漏予防
松島 英之
1
,
松井 康輔
1
,
石崎 守彦
1
,
海堀 昌樹
1
1関西医科大学肝臓外科
キーワード:
肝切除
,
術中ICG染色
,
術後胆汁漏
Keyword:
肝切除
,
術中ICG染色
,
術後胆汁漏
pp.1465-1469
発行日 2019年9月15日
Published Date 2019/9/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001390
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近年,手術手技の発展と周術期管理の向上により肝切除術の安全性が高まりつつあり,周術期死亡率は低下している1,2)。しかしながら,術後合併症率が低下しているにもかかわらず,肝切除術後の最も多い合併症の1つである術後胆汁漏の発生率は改善されておらず,その発生率は3.6~33%と報告されている3-5)。胆汁漏は術後の敗血症や肝不全のリスクを高め,長期入院や死亡率を増加させる4)。したがって,これらの合併症の発生を最小限に抑えることが重要と考える。
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