消化器外科術後合併症の治療
肝細胞癌肝切除後の合併症対策 危険因子に関する検討
石崎 守彦
1
,
海堀 昌樹
,
松井 康輔
,
中竹 利知
,
松島 英之
,
坂口 達馬
,
權 雅憲
1関西医科大学 外科
キーワード:
肝硬変
,
肝細胞癌
,
肝切除
,
危険因子
,
血小板計数
,
胆汁瘻
,
ロジスティックモデル
,
肝不全
,
失血-外科
,
術後感染症
,
Kaplan-Meier法
,
手術時間
Keyword:
Biliary Fistula
,
Hepatectomy
,
Carcinoma, Hepatocellular
,
Liver Cirrhosis
,
Risk Factors
,
Platelet Count
,
Logistic Models
,
Blood Loss, Surgical
,
Liver Failure
,
Kaplan-Meier Estimate
,
Operative Time
pp.47-51
発行日 2014年1月1日
Published Date 2014/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2014069261
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肝細胞癌肝切除後の合併症率は依然高率であり,その発症危険因子の解明が必要である.今回自験例530例において合計33項目の臨床病理学的因子で検討を行ったところ,感染性合併症発症の危険因子は手術時間・術中胆汁漏,非感染性合併症の危険因子は血小板数・肝硬変・出血量であった.術中胆汁漏を回避し,特に血小板数が減少している肝硬変例においては,極力出血をきたさぬよう丁寧な肝切離を心がけることが重要と考えられた.
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