特集 肝胆膵外科手術におけるトラブルシューティング
Ⅱ.胆道 1)腹腔鏡下胆嚢摘出術における胆管損傷・血管損傷に対する対処法
新井 俊文
1
,
黒崎 哲也
1
,
多賀谷 信美
1
1板橋中央総合病院消化器病センター外科
キーワード:
腹腔鏡下胆嚢摘出術
,
胆管損傷
,
脈管損傷
Keyword:
腹腔鏡下胆嚢摘出術
,
胆管損傷
,
脈管損傷
pp.1025-1034
発行日 2019年6月15日
Published Date 2019/6/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001260
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
腹腔鏡下胆嚢摘出術(laparoscopic cholecystectomy;LC)は1990年にわが国に導入され,世界的な標準的術式になっている。導入当初は,高度炎症の急性胆嚢炎,Mirizzi症候群,上腹部手術既往例は開腹手術が選択される場合が多かったが,外科医の経験と手術機器の進歩により,困難症例に対しても腹腔鏡手術を行う施設が増えている。困難症例では,通常の開腹手術でさえ容易ではなく,腹腔鏡下では出血や胆管損傷のリスクが高まる可能性もある。
Copyright © 2019, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.