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手術手技
腹腔鏡下胆嚢摘出術における胆管損傷を防ぐために—胆嚢管剥離後の術中超音波検査
Intraoperative ultrasonography with fine probe during laparoscopic cholecystectomy Immediate examination post-cystic duct exposure prevents bile duct injury
大谷 泰一
1
,
丸山 嘉一
1
,
新海 宏
1
,
山形 誠一
1
,
李 宗成
2
,
北川 剛
2
Taiichi OHTANI
1
1東京大学医学部第1外科
2三楽病院外科
キーワード:
腹腔鏡下胆嚢摘出術
,
術中超音波検査
,
細径プローブ
,
胆管損傷
Keyword:
腹腔鏡下胆嚢摘出術
,
術中超音波検査
,
細径プローブ
,
胆管損傷
pp.635-637
発行日 1994年5月20日
Published Date 1994/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901549
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はじめに
腹腔鏡下胆嚢摘出術における術中胆管損傷は,時に胆道再建も必要とされる注意すべき術中合併症の1つである.術中胆道造影は,胆管損傷を防止する目的で行われるが,造影は胆嚢管の切開なしには決して行うことができず,胆嚢管と思って切開したところ,実は総胆管であったという例も報告されている.また,腹腔鏡下の造影は開腹下のそれほど容易には行えず,造影に要する時間は手術時間を決定する大きな要素となっている.
本稿では,胆嚢管剥離後に細径プローブを用いて術中超音波を行い胆管損傷を防止するという,われわれの工夫を紹介する.
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