Japanese
English
特集 肝胆膵外科手術における術中トラブルシューティング
II. 胆道
1.腹腔鏡下胆囊摘出術における胆管損傷への対処法
Surgical repair for bile duct injury during laparoscopic cholecystectomy
梅澤 昭子
1
,
春田 英律
1
A. Umezawa
1
,
H. Haruta
1
1四谷メディカルキューブきずの小さな手術センター外科
キーワード:
胆管損傷
,
腹腔鏡下胆囊摘出術
,
Strasberg分類
,
胆管消化管吻合
Keyword:
胆管損傷
,
腹腔鏡下胆囊摘出術
,
Strasberg分類
,
胆管消化管吻合
pp.892-899
発行日 2023年7月1日
Published Date 2023/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka85_892
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腹腔鏡下胆囊摘出術(Lap-C)における胆管損傷(BDI)の発生率は約0.3%であり,部位別には総胆管がもっとも多い.BDIは重症と軽症に大きく分類される.軽症は縫合やクリップで修復できるものである.重症例では胆管消化管吻合など複雑な再建が必要になる.予後の要因は,発見するタイミングであり,対応が早ければ早いほど予後はよい.BDIは重大な結果をもたらす可能性があるため,発生リスクを最小化する努力が必要である.
© Nankodo Co., Ltd., 2023