特集 腹部ヘルニア手術のすべて
Ⅱ.成人の鼠径部ヘルニア手術 2)メッシュプラグ法
広津 順
1
,
宮崎 恭介
2
1ひろつおなかクリニック
2みやざき外科・ヘルニアクリニック
キーワード:
メッシュプラグ法
,
鼠径部切開法
Keyword:
メッシュプラグ法
,
鼠径部切開法
pp.999-1004
発行日 2018年6月15日
Published Date 2018/6/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000000738
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メッシュプラグ法は,Rutkowらによって考案されたtension-freeの成人鼠径部ヘルニア修復術である1,2)。本術式は簡便で習得しやすく,1990年代後半から現在まで,わが国で最も多く行われてきた手術である3)。また,初発,片側の鼠径ヘルニアについては,Bassini法に比べ,術後疼痛が少なく,早期回復が可能であり,再発率が低いとの報告もある4)。しかし,プラグの挿入やオンレイメッシュの展開に関して正しい手技のもとに行わなければ,術後慢性疼痛,プラグの移動,そして,プラグの収縮による再発など,さまざまな合併症を起こす可能性がある5)。
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