特集 鼠径部・腹壁瘢痕ヘルニア手術を極める―直達手術から腹腔鏡・ロボット支援手術まで
Ⅱ.鼠径部ヘルニア 8)ONSTEP法
三澤 健之
1
1帝京大学医学部外科学講座
キーワード:
ONSTEP法
,
成人鼠径部ヘルニア
,
鼠径部切開法
Keyword:
ONSTEP法
,
成人鼠径部ヘルニア
,
鼠径部切開法
pp.1249-1257
発行日 2024年7月15日
Published Date 2024/7/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003983
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テンションフリー法による鼠径部ヘルニア修復術において,使用する人工膜(メッシュ)を展開する層は,Lichtenstein法に代表される横筋筋膜上(onlay),クーゲル法やダイレクトクーゲル法,あるいはTAPP,TEPに代表される腹膜前腔または横筋筋膜下(underlay),メッシュプラグ法に代表されるヘルニア門内(プラグ),さらに,あまり使われてはいないが,腹腔内(intraperitoneal onlay mesh;IPOM)に大別される(図1)。それぞれに優れたデバイスが製品化され,外科医の好みsurgeon’s preference,あるいは病型を含めた患者側因子によって使い分けがなされている。
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