Japanese
English
臨床経験
再発鼠径部ヘルニアに対する腹腔鏡下手術と鼠径部切開プラグ法の比較検討
Laparoscopic transabdominal preperitoneal repair versus open mesh plug repair for unilateral recurrent groin hernia
高山 祐一
1
,
金岡 祐次
1
,
前田 敦行
1
,
高橋 崇真
1
,
桐山 宗泰
1
,
清板 和昭
1
Y. Takayama
1
,
Y. Kaneoka
1
,
A. Maeda
1
,
T. Takahashi
1
,
M. Kiriyama
1
,
K. Seita
1
1大垣市民病院外科
キーワード:
再発鼠径部ヘルニア
,
腹腔鏡下ヘルニア手術
,
鼠径部切開法
,
術後合併症
Keyword:
再発鼠径部ヘルニア
,
腹腔鏡下ヘルニア手術
,
鼠径部切開法
,
術後合併症
pp.58-63
発行日 2021年1月1日
Published Date 2021/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka83_58
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鼠径部ヘルニアはもっともよく手術が行われる疾患の一つで,そのうち15%は再発に対して行われている.手術手技の向上にもかかわらず,再発鼠径部ヘルニアは現在でもなおむずかしい手術である.その原因として,初回手術の影響のために周囲との癒着が強く解剖を正確に認識することが困難な場合が多く,神経の温存も不可能であるためとされている.さらに初回の手術時よりも組織が脆弱になっていることが多く,初回手術に比べて合併症や再発を結果としてきたしやすい1).専門施設でさえも再々発が5~30%と報告されている2~4).しかし近年では腹腔鏡手術の有用性が報告されている5).
© Nankodo Co., Ltd., 2021