特集 こだわりの体腔内縫合・吻合術
Ⅲ.大腸外科 2)腹腔鏡下 / ロボット支援下結腸右半切除後の体腔内吻合
室野 浩司
1
,
石原 聡一郎
1
1東京大学腫瘍外科
キーワード:
結腸右半切除術
,
体腔内吻合
,
オーバーラップ法
Keyword:
結腸右半切除術
,
体腔内吻合
,
オーバーラップ法
pp.209-215
発行日 2023年2月15日
Published Date 2023/2/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003159
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体腔内吻合は体腔外吻合と比較すると授動の範囲が少なくても吻合が可能で,小さな創部でも標本を摘出することが可能である。切開創が小さくなるため術後の疼痛が軽減し,腸管機能の回復が早いといった利点も報告されている1,2)。さらに,長期的には腹壁瘢痕ヘルニアの頻度が低くなるといった報告がある。とくに腹腔内の癒着が強い症例や肥満で腸間膜が短縮しているような症例では,腸管の体腔外への導出が難しいことがあり,体腔内吻合が有用と考えられる。
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