合併症ゼロを目指した最新の低侵襲内視鏡外科手術
Ⅰ 食道 3 用手補助腹腔鏡下胃管作製術
佐々木 健
1
,
内門 泰斗
1
,
尾本 至
1
,
柳田 茂寛
1
,
有上 貴明
1
,
夏越 祥次
1
1鹿児島大学大学院消化器・乳腺甲状腺外科学
キーワード:
食道亜全摘
,
胃管作製
,
用手補助腹腔鏡下
Keyword:
食道亜全摘
,
胃管作製
,
用手補助腹腔鏡下
pp.363-367
発行日 2018年3月31日
Published Date 2018/3/31
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000000624
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食道亜全摘術後の胃管作製は,内視鏡外科手術の発展と普及に伴い腹腔鏡下に行う施設が増えている1)。腹腔鏡下胃管作製術には,用手補助腹腔鏡下(hand assisted laparoscopic surgery;HALS)胃管作製術2-4),腹腔鏡補助下胃管作製術5,6),完全腹腔鏡下胃管作製術7)があるが,再建臓器である胃を愛護的に扱え2),腹部操作の時間を短縮するにはHALS が有用である。また,腹腔鏡補助下の場合にも多くの施設では胃管作製時には5~6 cm の小開腹を必要としている。当科では上腹部正中7 cm の小開腹(HALS 併用)と3 ポートで大彎側細径胃管を作製し,頸部食道胃管大彎側吻合を行っており,本稿では,その手術手技を概説する。
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