特集 腹腔鏡下肝切除に必要な外科解剖と手術手技
腹腔鏡下肝右葉切除の手術手技
金沢 景繁
1
,
濱野 玄弥
1
,
清水 貞利
1
,
高台 真太郎
1
,
村田 哲洋
1
,
木下 正彦
1
1大阪市立総合医療センター肝胆膵外科
キーワード:
laparoscopic right hemi-hepatectomy
,
laparoscopic major hepatectomy
Keyword:
laparoscopic right hemi-hepatectomy
,
laparoscopic major hepatectomy
pp.1755-1763
発行日 2017年12月15日
Published Date 2017/12/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000000507
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腹腔鏡下肝切除は,2010 年4 月に肝部分切除と肝外側区域切除が保険収載され,2016 年4 月には,肝葉切除や区域切除などの術式も保険収載されるに至った。腹腔鏡下肝右葉切除は肝門部脈管処理, 肝授動, 中肝静脈(middle hepaticvein;MHV)に沿った肝離断,右肝静脈(righthepatic vein;RHV)処理など,肝切除の主要な操作がすべて網羅されており,腹腔鏡下majorhepatectomy を代表的する術式である。下大静脈(inferior vena cava;IVC)や主肝静脈根部での不慮の大出血をきたす可能性のある操作が多く含まれており,安全に施行するためには開腹下major hepatectomy と腹腔鏡下肝切除の十分な経験が必須である1,2)。
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