特集 内視鏡外科手術における助手・スコピストの役割
Ⅲ.肝胆膵領域 2)腹腔鏡下肝部分切除術における助手・スコピストの役割
高台 真太郎
1
,
金沢 景繁
1
,
清水 貞利
1
,
村田 哲洋
1
,
木下 正彦
1
,
濱野 玄弥
1
1大阪市立総合医療センター肝胆膵外科
キーワード:
腹腔鏡下肝切除
,
助手の役割
,
スコピストの役割
Keyword:
腹腔鏡下肝切除
,
助手の役割
,
スコピストの役割
pp.739-746
発行日 2019年4月15日
Published Date 2019/4/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001180
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腹腔鏡下肝部分切除は,近年標準術式としてコンセンサスを得つつあり1),急速に普及している。しかしながら,部分切除においても,その難度は大きなバリエーションがあり,腫瘍因子(存在部位や大きさ,脈管との関係など),背景肝因子(肝線維化,脂肪肝など)や,患者因子(開腹歴,肥満の有無)などが手術難度に影響を及ぼすため,慎重な手術戦略が必要である2)。また,開腹術に比べて,視野や触診の制限される腹腔鏡下肝切除においては,肝切離面のランドマークとなる脈管を同定して処理し,確実なsurgical marginを確保することが求められ,肝部分切除においても,適切な症例選択に加え,術中ランドマークの設定と術式の定型化が重要である。
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