手術症例報告
所属リンパ節にサルコイド反応を認め,転移リンパ節との鑑別が困難であった胸部食道癌の2切除例
竹村 雅至
1
,
瀧井 麻美子
1
,
大嶋 勉
1
,
田中 芳憲
1
,
藤尾 長久
1
,
篠原 尚
2
1景岳会南大阪病院外科
2兵庫医科大学上部消化管外科
キーワード:
サルコイド反応
,
食道癌
,
PET
Keyword:
サルコイド反応
,
食道癌
,
PET
pp.1665-1670
発行日 2017年11月15日
Published Date 2017/11/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000000412
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悪性腫瘍を有する症例の所属リンパ節に乾酪性壊死を伴わない類上皮細胞肉芽腫を認めるが,サルコイドーシスに伴う全身性の病態を合併しない症例がまれに報告されており,サルコイド反応(salcoid reaction)と呼ばれている1)。その原因や意義に関しては不明であるが,海外の報告では子宮癌・乳癌に合併する症例が多く,わが国では胃癌・肺癌に伴った症例が散見される2-4)。しかし,食道癌に伴うサルコイド反応の報告例は非常に少数である5-7)。
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