手術症例報告
胸管周囲リンパ節単独転移を認めた胸部中下部食道扁平上皮癌の1例
石井 賢二郎
1
,
関 博章
1
,
安井 信隆
1
,
坂田 道生
1
,
嶋田 昌彦
1
,
松本 秀年
1
1けいゆう病院外科
キーワード:
食道癌
,
胸管合併切除
,
傍胸管リンパ節転移
Keyword:
食道癌
,
胸管合併切除
,
傍胸管リンパ節転移
pp.795-798
発行日 2018年4月15日
Published Date 2018/4/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000000684
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食道扁平上皮癌では,リンパ節転移は頸部から腹部まで広く分布するため,食道亜全摘・3領域リンパ節郭清は,わが国において食道扁平上皮癌に対する標準治療として確立しており,そのリンパ節郭清個数は予後因子の1つであるとの報告もある1-4)。一方,胸管合併切除に関しては,胸管周囲の脂肪織内にリンパ節が存在するため,食道癌では標準的に施行すべきとの意見もあるが5),その予後との関連はまだ確立してはおらず,切除しない施設も多く認める。
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