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特集 悪性黒色腫
所属リンパ節転移を認めたPrimary Dermal Melanomaの1例
Primary dermal melanoma with regional lymph node metastases
菅井 奏良
1
,
福田 知雄
1
Sora SUGAI
1
,
Tomoo FUKUDA
1
1埼玉医科大学総合医療センター,皮膚科(主任:福田知雄教授)
キーワード:
primary dermal melanoma
,
転移性悪性黒色腫
,
センチネルリンパ節生検
,
所属リンパ節転移
Keyword:
primary dermal melanoma
,
転移性悪性黒色腫
,
センチネルリンパ節生検
,
所属リンパ節転移
pp.283-286
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004449
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79歳,女性。5年前から左踵に皮疹を認め,尋常性疣贅として治療されるも改善なく当科を受診した。初診時,左踵に過角化を伴う拇指頭大の皮下結節を認めた。全摘生検にて真皮から皮下組織に結節性病変があり,腫瘍細胞は核の大小不同,核分裂像を認めた。免疫染色ではHMB-45陽性,p53部分陽性,Ki-67は40%陽性だった。全身検索にて他部位に原発巣を認めず,primary dermal melanomaと診断した。センチネルリンパ節生検にて転移を認め,後療法としてインターフェロンβ局注療法を行い,術後4年転移再発なく経過している。本症は予後良好であることが知られているが,リンパ節転移や再発所見を認めることもあり,慎重な経過観察が必要である。
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