手術症例報告
幽門側胃切除術後の残胃の噴門に発生した早期癌に対し,噴門側胃切除を適用し残胃全摘を回避した1例
大西 敏雄
1
,
木南 伸一
1
,
藤田 秀人
1
,
中野 泰治
1
,
上田 順彦
1
,
小坂 健夫
1
1金沢医科大学一般・消化器外科
キーワード:
幽門側胃切除術後
,
噴門側胃切除術
Keyword:
幽門側胃切除術後
,
噴門側胃切除術
pp.1349-1352
発行日 2017年8月15日
Published Date 2017/8/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000000113
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残胃癌に対する標準的な外科治療は残胃全摘術である。吻合部近傍に早期癌が発生した場合には噴門と穹窿部を温存する残胃亜全摘が行われることもあるが,噴門に癌が発生した場合は残胃全摘を選択するのが普通である。しかし,残胃全摘術はquality of lifeを大きく損なう。高齢者の残胃癌に対しては,可能であれば胃温存を志向したいところである。
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