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特集 CRT時代の直腸癌手術―最善の戦略は何か
〔CRT後の手術手技〕
術前CRT後の腹腔鏡下直腸癌手術
Techniques of laparoscopic surgery for rectal cancer after preoperative chemoradiation therapy
戸田 重夫
1
,
黒柳 洋弥
1
,
的場 周一郎
1
,
森山 仁
1
,
花岡 裕
1
,
富沢 賢治
1
,
隈本 力
1
,
花岡 まりえ
1
Shigeo TODA
1
1虎の門病院消化器外科
pp.308-312
発行日 2013年3月20日
Published Date 2013/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104497
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【ポイント】
◆化学放射線治療後の直腸癌手術では線維化や浮腫のために剝離層が不明瞭となる.手術のランドマークを確認し,通常手術のイメージを念頭に置いて手術を行う.
◆手術のランドマークとして,左右下腹神経,骨盤神経叢,肛門挙筋,neurovascular bundle,精囊,Denonvillier筋膜などがある.total mesorectal excisionの終点を示す肛門挙筋は術前化学放射線治療でも変化をきたさないため,特に重要な目安となる.
◆剝離は,電気メスを用いた鋭的剝離を心がける.剝離層がわかりにくいときに鈍的剝離を用いると,さらに間違った剝離層に進むことが多いので慎むべきである.
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