Japanese
English
症例
恥丘部に生じた孤立性線維性腫瘍の1例
Solitary fibrous tumor in the mons pubis
伊藤 一真
1
,
岸 晶子
1
,
櫻井 恵海
1
,
林 伸和
1
Kazuma ITO
1
,
Akiko KISHI
1
,
Emi SAKURAI
1
,
Nobukazu HAYASHI
1
1虎の門病院,皮膚科(主任:林 伸和部長)
キーワード:
孤立性線維性腫瘍
,
外陰部
,
恥丘部
,
軟部組織腫瘍
,
STAT6
Keyword:
孤立性線維性腫瘍
,
外陰部
,
恥丘部
,
軟部組織腫瘍
,
STAT6
pp.1633-1636
発行日 2025年11月1日
Published Date 2025/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000005492
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47歳,女性。1年前より左恥丘部に皮下腫瘤を自覚し,徐々に増大した。婦人科的疾患が疑われ当院産婦人科で経腟超音波検査を実施するも異常なく,当科を紹介受診した。初診時,左恥丘部に5×3cm大の可動性良好な皮下腫瘤を認めた。CTでは浅筋膜下の境界一部不明瞭な皮下腫瘤であった。全切除した病理組織像では紡錘形細胞が疎な部分と密な部分を混じて増殖し,硝子化した分枝状血管が散見された。腫瘍細胞はCD34陽性,CD31,S-100,desmin陰性であり,STAT6が核内に陽性で孤立性線維性腫瘍と診断した。外陰部に生じる例はまれで,鑑別にSTAT6染色が有用である。中間悪性の軟部腫瘍であり,術後は長期的な経過観察を要す。

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