Japanese
English
臨床報告
小腸間膜由来の孤立性線維性腫瘍の1例
A case of solitary fibrous tumor originating in the small-intestine mesentery
佃 和憲
1
,
増田 紘子
1
,
池田 英二
1
,
高木 章司
1
,
平井 隆二
1
,
辻 尚志
1
Kazunori TSUKUDA
1
1岡山赤十字病院外科
キーワード:
孤立性線維性腫瘍
,
腸間膜
,
小腸
Keyword:
孤立性線維性腫瘍
,
腸間膜
,
小腸
pp.1173-1177
発行日 2010年8月20日
Published Date 2010/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103166
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要旨:孤立性線維性腫瘍(solitary fibrous tumor)は全身のあらゆる臓器に発生し得る中間悪性の間葉系腫瘍で,稀に腹腔にも発生する.症例は56歳,女性で,検診にて腹腔内腫瘤を指摘された.腹部CT,MRI検査では下腹部に7cm大の腫瘤が認められた.小腸由来の消化管間葉系腫瘍を疑い,摘出手術を施行した.腫瘍は小腸間膜より発生し,小腸とは連続していなかった.病理組織検査では紡錘形細胞がpattern-less patternを示し,CD34陽性で孤立性線維性腫瘍と診断された.腸間膜発生の孤立性線維性腫瘍は比較的稀であり,文献的考察を含め報告する.
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