眼瞼腫脹で発症した血管肉腫の1例

Cutaneous angiosarcoma presenting with eyelid swelling

69歳，男性。初診9カ月前から右上眼瞼腫脹を自覚した。4カ月前に眼窩偽腫瘍としてステロイドパルス後プレドニゾロン内服で加療され，一時改善したが，再度，右眼周囲ならびに左眼にも腫脹が出現したため当科を紹介受診した。生検で血管肉腫と診断し，weeklyパクリタキセル療法と強度変調放射線治療（総線量70Gy）で治療した。3年5カ月経過し，再発，転移はない。眼瞼腫脹のみで血管肉腫と診断することは難しく，皮膚生検の重要性を再認識した。