Clinicolor
盲腸癌・直腸癌に対するベバシズマブ投与中に,緩徐に進行した頭部血管肉腫の1例
中島 瑞穂
1
,
安田 正人
1
,
狩野 龍之介
1
,
中野 瞬
1
,
齋藤 晋太郎
1
,
山﨑 咲保里
1
,
曽我部 陽子
2
,
茂木 精一郎
1
Mizuho NAKAJIMA
1
,
Masahito YASUDA
1
,
Ryunosuke KANO
1
,
Shun NAKANO
1
,
Shintaro SAITO
1
,
Sahori YAMAZAKI
1
,
Yoko SOGABE
2
,
Sei-ichiro MOTEGI
1
1群馬大学大学院医学系研究科,皮膚科学(主任:茂木精一郎教授)
2前橋赤十字病院,皮膚科
pp.1751-1752
発行日 2023年11月1日
Published Date 2023/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004235
- 有料閲覧
- 文献概要
現病歴 初診2年3カ月前に盲腸癌に対して腹腔鏡下回盲部切除術が行われ,その後ベバシズマブを含む化学療法が開始された。同時期に,転倒し頭部外傷を受傷した。1年3カ月前,右頭頂部に暗紅色皮疹が出現したため外用加療を行い皮疹は瘢痕化したが,前方に紫斑が出現した。その後,紫斑は一時的に消退傾向を示したため,これらは化学療法に伴う血小板減少による症状と判断された。1カ月前,紫斑が右こめかみまで急速に拡大し,疼痛も出現したため前医を受診し,生検にて血管肉腫と診断され,当科を紹介受診した。
Copyright © 2023, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.