Japanese
English
症例報告
Merkel細胞癌の1例
A case of Merkel cell carcinoma
清原 忠彦
1
,
池田 大助
1
,
大津 詩子
1
,
草壁 秀成
1
,
森脇 真一
1
,
清金 公裕
1
Tadahiko KIYOHARA
1
,
Daisuke IKEDA
1
,
Utako OTSU
1
,
Hidenari KUSAKABE
1
,
Shinichi MORIWAKI
1
,
Kimihiro KIYOKANE
1
1大阪医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Osaka Medical College, Takatsuki, Japan
キーワード:
サイトケラチン
,
Merkel細胞癌
,
有芯小体
Keyword:
サイトケラチン
,
Merkel細胞癌
,
有芯小体
pp.273-275
発行日 2007年3月1日
Published Date 2007/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101469
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要約 89歳,女性.2か月前より右大腿部内側に結節が出現し,徐々に増大してきた.初診時,右大腿部内側に直径1.2cm大,赤色の半球状に隆起する腫瘤が存在した.病理組織学的に真皮浅層から皮下脂肪織にかけて腫瘍細胞が増殖し,腫瘍塊は比較的小型の好塩基性の細胞より構成され,核分裂像が多数認められた.腫瘍細胞は免疫組織学的にサイトケラチン8,18,19,20,クロモグラニンA,エピセリアルメンブランアンチゲン,神経特異的エノラーゼ,シナプトフィジンいずれも陽性で,電顕所見にて有芯小体と中間径フィラメントの集積が確認された.以上より,本症をMerkel細胞癌と診断し,外科的切除を施行した.
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