Japanese
English
症例
BCG接種後に生じ手術切除を行った皮膚結核性肉芽腫の1例
Cutaneous tuberculous granuloma arising after BCG vaccination treated with surgical resection
山本 麻友香
1
,
鵜飼 佳子
1
,
奥野 計寿人
2
,
藤本 徳毅
3
Mayuka YAMAMOTO
1
,
Yoshiko UKAI
1
,
Kazuto OKUNO
2
,
Noriki FUJIMOTO
3
1東近江総合医療センター,皮膚科(主任:鵜飼佳子医長)
2同,小児科
3滋賀医科大学,皮膚科学講座,教授
キーワード:
BCG
,
皮膚結核性肉芽腫
Keyword:
BCG
,
皮膚結核性肉芽腫
pp.113-115
発行日 2025年1月1日
Published Date 2025/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004963
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2歳,男児。生後6カ月時に左上腕にBCGワクチンを接種し,4カ月後に同側腋窩に皮下結節が生じ,8カ月後に潰瘍を形成した。難治のため,接種2年後に当科を紹介受診した。診断および治療目的に切除術を施行した。膿汁・切除組織の培養検査および結核菌PCRはすべて陰性であったが,病理組織学的所見で巨細胞を含む肉芽腫を認め,BCG接種による皮膚結核性肉芽腫と診断した。以後再発なく経過している。皮膚結核性肉芽腫はBCGワクチンの比較的まれな副反応であるが,治療は定まっていない。結核菌が検出されない場合であっても,難治性の結核性肉芽腫については外科的切除を行うことを検討してもよいと考える。
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