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特集 血管炎
プロピルチオウラシルによるANCA関連血管炎と顆粒球減少症を合併した1例
ANCA-associated vasculitis and granulocytopenia due to propylthiouracil
松本 美帆
1
,
横井 聡美
1
,
山北 高志
1
,
山田 悠人
1
,
安田 澪奈
1,2
,
杉浦 一充
1
Miho MATSUMOTO
1
,
Satomi YOKOI
1
,
Takashi YAMAKITA
1
,
Yuto YAMADA
1
,
Rena YASUDA
1,2
,
Kazumitsu SUGIURA
1
1藤田医科大学,医学部皮膚科学教室(主任:杉浦一充教授)
2藤田医科大学岡崎医療センター,皮膚科
キーワード:
ANCA関連血管炎
,
プロピルチオウラシル
,
顆粒球減少症
Keyword:
ANCA関連血管炎
,
プロピルチオウラシル
,
顆粒球減少症
pp.33-36
発行日 2025年1月1日
Published Date 2025/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004943
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41歳,女性。Basedow病に対してプロピルチオウラシル200mg/日を内服中,顔面,頸部に紅色丘疹,四肢に紫斑や有痛性紅色結節が出現したため受診した。経過中に発熱と四肢に血疱,びらん,潰瘍,爪囲炎が出現し,顆粒球減少とMPO-ANCAの上昇を認めた。右前腕の紅色結節から採取した病理所見では,真皮血管周囲の炎症細胞浸潤と組織球や類上皮細胞様細胞で構成される肉芽腫を認めた。薬剤性ANCA関連血管炎を考えプロピルチオウラシルを中止し,プレドニゾロン10mg/日の内服を開始したところ皮疹や顆粒球は増加しMPO-ANCAは低下した。以上より自験例をプロピルチオウラシルによるANCA関連血管炎および顆粒球減少症と考えた。
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