Japanese
English
症例報告
脱毛斑が多発したプロピルチオウラシルによる苔癬型薬疹
Lichenoid Drug Eruption with Multiple Alopecic Region induced by Propylthiouracil
江間 聡
1
,
新山 史朗
1
,
佐藤 直哉
1
,
勝岡 憲生
1
,
大川 司
2
Satoshi EMA
1
,
Shirou NIIYAMA
1
,
Naoya SATO
1
,
Kensei KATSUOKA
1
,
Tsukasa OKAWA
2
1北里大学医学部皮膚科学教室
2前橋皮膚科
1Depertment of Dermatology,Kitasato University School of Medicine
2Maebashi Dermatological Clinic
キーワード:
プロピルチオウラシル
,
脱毛
,
苔癬型薬疹
Keyword:
プロピルチオウラシル
,
脱毛
,
苔癬型薬疹
pp.383-385
発行日 2003年4月1日
Published Date 2003/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101209
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32歳,女性.甲状腺機能亢進症の診断にてプロピルチオウラシル(PTU)を処方された.内服開始後3か月から頭部に脱毛が出現し,5か月後から全身に紅斑が出現した.病理組織学的には苔癬型組織反応を示した.リンパ球幼若化試験は陽性.積極的に治療することなく,PTUを中止し経過観察したところ,発毛がみられ,皮疹は治癒した.PTUにより脱毛をきたした既報告はなく,また,PTUの薬疹型は血管炎型が多く,苔癬型の報告としては自験例が初めてである.
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