Japanese
English
特集 血管炎
再発を繰り返した若年性側頭動脈炎の1例
Juvenile temporal arteritis with repeated recurrences
太田 朝子
1
,
黒崎 友木穂
1
,
田中 久仁子
1
,
宮﨑 明子
1
,
片田 圭宣
2
,
森原 潔
3
,
越智 沙織
1
Asako OTA
1
,
Yukiho KUROSAKI
1
,
Kuniko TANAKA
1
,
Akiko MIYAZAKI
1
,
Yoshinori KATADA
2
,
Kiyoshi MORIHARA
3
,
Saori ITOI-OCHI
1
1市立吹田市民病院,皮膚科(主任:越智沙織部長)
2同,呼吸器・リウマチ科
3もりはら皮ふ科クリニック,吹田市
キーワード:
若年性側頭動脈炎
,
巨細胞性動脈炎
,
再発
Keyword:
若年性側頭動脈炎
,
巨細胞性動脈炎
,
再発
pp.37-40
発行日 2025年1月1日
Published Date 2025/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004944
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
41歳,男性。初診2カ月前より右側頭部に圧痛を伴う皮下結節が出現した。初診時,左右側頭部に弾性軟の皮下結節を認めた。全身症状や血液検査上の好酸球増多や炎症反応は認めず,病理組織学的に好酸球と巨細胞の浸潤を伴わない動脈壁肥厚や内腔狭窄,内弾性板の断裂像を呈し,若年性側頭動脈炎と診断した。右側頭動脈切除後の再発はなく,初診10カ月ないし12カ月後に左側頭部の皮下結節に圧痛が出現したが,ベタメタゾン1mg/日の短期内服で消失した。本症は予後のよい疾患とされており,治療は一般的に外科的切除が選択されることが多いが,再発例は保存的治療も有用である。
Copyright © 2025, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.