Japanese
English
症例
基底細胞様毛包過誤腫(Basaloid Follicular Hamartoma)の1例
Basaloid follicular hamartoma
髙﨑 侑子
1
,
岸 晶子
1
,
林 伸和
1
Yuko TAKASAKI
1
,
Akiko KISHI
1
,
Nobukazu HAYASHI
1
1虎の門病院,皮膚科(主任:林 伸和部長)
キーワード:
基底細胞様毛包過誤腫
,
PTCH1遺伝子変異
,
基底細胞母斑症候群
,
基底細胞癌
Keyword:
基底細胞様毛包過誤腫
,
PTCH1遺伝子変異
,
基底細胞母斑症候群
,
基底細胞癌
pp.1835-1837
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004910
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26歳,女性。出生時より左下腹部から左鼠径部に扁平に隆起する褐色局面を認め,左大腿部では隆起のない褐色斑を呈していた。中学生の頃から出現した瘙痒や紅色調の変化はステロイド外用で消失したが,褐色局面は不変であった。病理組織学的には,真皮浅層に基底細胞様細胞が表皮から連続して索状に増殖していた。経過や病理結果から基底細胞様毛包過誤腫と診断した。基底細胞母斑症候群でみられるPTCH1遺伝子の異常が報告されているが,自験例では遺伝子検査はしていない。片側性で線状を呈する場合にはBlaschko線に沿うことが報告されているが,自験例の大腿部は当てはまらない。本症は不明な点が多く,さらなる症例集積が必要である。
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