Japanese
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特集 悪性上皮系腫瘍
成人T細胞白血病の骨髄移植後に基底細胞癌と汗孔角化症が多発した1例
Multiple Basal Cell Carcinoma and Porokeratosis Following Bone Marrow Transplantation for Adult T Cell Leukemia
堀口 葉子
1
,
岸 晶子
1
,
林 伸和
1
Yoko HORIGUCHI
1
,
Akiko KISHI
1
,
Nobukazu HAYASHI
1
1虎の門病院,皮膚科(主任:林 伸和部長)
キーワード:
基底細胞癌
,
汗孔角化症
,
成人T細胞白血病
,
骨髄移植
Keyword:
基底細胞癌
,
汗孔角化症
,
成人T細胞白血病
,
骨髄移植
pp.1475-1478
発行日 2019年9月1日
Published Date 2019/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001578
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32歳,男性。5年前に気づいた,拡大する左膝窩の紅褐色斑が主訴であった。15歳時に成人T細胞白血病に対して化学療法と全身放射線照射の前処置後,同種骨髄移植を受け,1年間免疫抑制剤を内服後,寛解状態を維持している。初診時,左膝窩に20mm大の紅褐色局面と左肘部に大豆大の紅褐色結節,臀部,背部,右頰部に拇指頭大までの紅褐色局面があった。いずれも切除し,左膝窩は表在拡大型基底細胞癌,左肘部は結節型+腺様型の基底細胞癌,他の紅褐色局面は古典型の汗孔角化症と診断した。骨髄移植における化学療法,全身放射線照射,免疫抑制剤の投与などによる免疫抑制が発症に関与している可能性を考えた。
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