Japanese
English
症例
Intralymphatic Histiocytosisを伴う肉芽腫性眼瞼炎の1例
Granulomatous blepharitis with intralymphatic histiocytosis
富田 茉友香
1
,
遠藤 幸紀
1
,
森下 幸太郎
2
Mayuka TOMITA
1
,
Koki ENDO
1
,
Kotaro MORISHITA
2
1東京慈恵会医科大学附属柏病院,皮膚科(主任:遠藤幸紀診療部長)
2同,耳鼻咽喉・頭頸部外科
キーワード:
肉芽腫性眼瞼炎
,
intralymphatic histiocytosis
Keyword:
肉芽腫性眼瞼炎
,
intralymphatic histiocytosis
pp.1831-1834
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004909
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49歳,男性。初診の1年前より右上眼瞼から頰部にかけて発赤,腫脹が出現した。CTで右上顎洞炎が確認され,抗菌薬加療を行い右頰部の発赤,腫脹は改善したが,右上眼瞼は残存した。眼窩部MRIでは右眼瞼の皮膚肥厚と浮腫性変化を認めた。病理組織像にて真皮にリンパ球を主体とした類上皮細胞と組織球を有した肉芽腫の形成に加え,拡張したリンパ管内腔にも肉芽腫の形成があり,intralymphatic histiocytosisを伴う肉芽腫性眼瞼炎と診断した。プレドニゾロン,トラニラストの内服を開始し,症状は改善傾向にある。肉芽腫性眼瞼炎は治療法が確立していないまれな疾患であるが,持続する難治性の眼瞼腫脹を認めた場合は,本症を鑑別にあげ皮膚生検の施行を検討する必要がある。
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