Japanese
English
症例
ロキシスロマイシンの内服が有効であったMorbihan病の1例
Morbihan disease successfully treated with oral roxithromycin
江﨑 諒
1
,
岩平 紘佳
1
,
吉崎 仁胤
1
,
村田 洋三
1
Ryo EZAKI
1
,
Hiroka IWAHIRA
1
,
Yoshitsugu YOSHIZAKI
1
,
Yozo MURATA
1
1兵庫県立淡路医療センター,皮膚科(主任:吉崎仁胤部長)
キーワード:
Morbihan病
,
ロキシスロマイシン
,
酒皶
Keyword:
Morbihan病
,
ロキシスロマイシン
,
酒皶
pp.1727-1730
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004875
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58歳,男性。初診の6週間前より両頰部,上下眼瞼に紅斑を伴う浮腫を生じ,その後下眼瞼,鼻部,口囲には紅色丘疹を生じた。頰部の紅斑を伴う浮腫からの皮膚生検で類上皮細胞肉芽腫,リンパ管拡張,肥満細胞を多数含む炎症細胞浸潤を認め,Morbihan病と診断した。ミノサイクリンの内服を開始するも,副作用のため継続できなかった。ロキシスロマイシンの内服を開始して約2カ月で症状が軽減しはじめ,約9カ月で紅斑を伴う浮腫および丘疹はほとんど消退した。Morbihan病ではテトラサイクリン系抗菌薬が奏効した症例が多く報告されているが,ロキシスロマイシンはテトラサイクリン系抗菌薬が使用できない場合の治療の選択肢になり得ると考える。
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