Japanese
English
症例報告
ミノサイクリン塩酸塩とトラニラスト併用により改善したMorbihan病の1例
A case of Morbihan's disease improved by the combination of oral minocycline and tranilast
小栗 瑛実
1
,
髙橋 博之
2
Akimi OGURI
1
,
Hiroyuki TAKAHASHI
2
1札幌医科大学附属病院皮膚科
2JA北海道厚生連札幌厚生病院皮膚科
1Department of Dermatology, Sapporo Medical University School of Medicine, Sapporo, Japan
2Division of Dermatology, Sapporo-Kosei General Hospital, Sapporo, Japan
キーワード:
Morbihan病
,
酒皶
,
眼瞼浮腫
,
肉芽腫性眼瞼炎
,
テトラサイクリン系抗菌薬
Keyword:
Morbihan病
,
酒皶
,
眼瞼浮腫
,
肉芽腫性眼瞼炎
,
テトラサイクリン系抗菌薬
pp.341-345
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412207249
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要約 81歳,男性.初診の2か月前より出現した上眼瞼浮腫で当科を受診した.血液検査,病理組織検査およびCTによる画像検査を施行するも確定的所見がなく,顔面に酒皶の症状を認めたことよりMorbihan病と診断した.Morbihan病は新しい疾患ではないが,特異的な検査所見や病理組織学的所見に乏しく,鑑別疾患除外のために皮膚生検が推奨される.近年では肉芽腫性眼瞼炎とオーバーラップしているという説や外科的治療を行った報告も増えているが,薬剤抵抗性のためいまだ有効な治療法が確立していない.本邦ではミノサイクリン塩酸塩による治療報告が多く,自験例ではミノサイクリン塩酸塩とトラニラスト併用が有効であった.
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