Japanese
English
症例
大腿部に出現したMerkel細胞癌の1例
Merkel cell carcinoma of the thigh
澤田 世来
1
,
松居 志洋
1
,
神谷 秀喜
1
,
北島 康雄
1
,
杉山 誠治
2
,
松永 研吾
2
,
山田 鉄也
2
Seira SAWADA
1
,
Yukihiro MATSUI
1
,
Hideki KAMIYA
1
,
Yasuo KITAZIMA
1
,
Seiji SUGIYAMA
2
,
Kengo MATSUNAGA
2
,
Tetsuya YAMADA
2
1中部国際医療センター,皮膚科/皮膚がんセンター(主任:神谷秀喜部長)
2同,病理診断科/病理診断センター
キーワード:
Merkel細胞癌
,
ポリオーマウイルス
Keyword:
Merkel細胞癌
,
ポリオーマウイルス
pp.1723-1726
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004874
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72歳,男性。左大腿部内側に28×26mm大でドーム状に隆起し,鱗屑・痂皮はなく表面平滑で光沢があり,中央には前医での生検部位に一致して角化性微小隆起がある暗赤色皮膚腫瘤を認めた。弾性硬で圧痛はなく下床との可動性は良好だった。病理組織学的には類円形で大型の核をもつ好塩基性の高度異型細胞が充実性・胞巣状に増殖して真皮中層から皮下脂肪織に腫瘍を形成していた。CK20やsynaptophysinは陽性でTTF-1は陰性を示し,Merkel細胞癌と診断した。Merkel細胞癌の本邦報告例を部位別に集計したところ,四肢での発生は全体の40%以上を占め,顔面に続いて好発部位であり,四肢の紅色結節の鑑別として考慮する必要がある。
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