Japanese
English
症例
テトラサイクリン系抗菌薬が有効であったMorbihan病の1例
Morbihan Disease Successfully Treated with Tetracycline
池上 徹栄
1
,
濱﨑 洋一郎
1
,
林 周次郎
1
,
井川 健
1
Tetsuharu IKEGAMI
1
,
Youichiro HAMASAKI
1
,
Shujiro HAYASHI
1
,
Ken IGAWA
1
1獨協医科大学,皮膚科(主任:井川 健教授)
キーワード:
Morbihan病
,
テトラサイクリン系抗菌薬
,
浮腫結合性肉芽腫症
,
肉芽腫性眼瞼炎
Keyword:
Morbihan病
,
テトラサイクリン系抗菌薬
,
浮腫結合性肉芽腫症
,
肉芽腫性眼瞼炎
pp.522-526
発行日 2019年4月1日
Published Date 2019/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001315
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33歳,男性。7歳,9歳時に中耳炎のため左耳鼓膜形成術の既往がある。約5年前より左上眼瞼,左頰部に浮腫,紅斑が出現した。眼科でステロイド剤外用や内服で治療したが難治のため当科を受診した。初診時,左眼瞼と左頰部に持続性浮腫と淡い紅斑,毛細血管拡張を認めた。左上眼瞼からの皮膚生検では真皮に浮腫,リンパ管拡張,リンパ管に隣接する類上皮細胞肉芽腫,肥満細胞の浸潤を示した。テトラサイクリン系抗菌薬の内服で浮腫,紅斑は軽快した。Morbihan病は浮腫結合性肉芽腫症,肉芽腫性眼瞼炎と類似,重複する疾患概念であるが,自験例は臨床所見と病理組織所見の検討よりMorbihan病の診断名が適切と考えた。
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